こんにちは。
2018年、TRI(合同会社 旅研究所)を設立いたしました。
友人たちにも「研究機関なの??」と聞かれてしまいますが(笑)訪日旅行・海外旅行を扱う旅行会社です。(2018年4月現在、ランドオペレーター登録申請中なので正確にはまだ旅行会社とは言えないですね。今夏には旅行業登録第二種を取得するべく準備中です。)
私自身は大学を卒業してから約20年間、2つの海外旅行専門の旅行会社で勤務してきました。その間、タイのバンコクに5年半、スペインのバルセロナに2年間、現地支店の立ち上げ担当として赴任させて頂いた経験はかけがえのないものになりました。そんな経験をさせて頂いた前職の会社には、その一員であることを誇りに思っていましたし、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
それでも会社を退職して独りで起業する道を選びました。
大学生の時、マチュピチュ遺跡を見たくて、深夜のバイト代一か月分を持って友人と二人でペルーまでの航空券を買いに行きました。そのために大学でスペイン語を一年間学んだり、なぜそこまでして行きたかったのかは今となっては謎ですが、、、はじめての海外旅行で訪れたペルーで「観光」というものの果たす役割について考えさせられました。大学では「開発経済学」を主に学んでいたので(といってもそんなに真面目に講義に出ていたわけではありませんが!)、貧しい国々がどのようにすれば豊かになれるかということに関心がありましたし、いずれそのような分野で働きたいと考えていました。そんな時ペルーで感じたのは世界には観光が産業の大きな部分を占める国もたくさんあって、それによってインフラが整備されたり雇用が創出されたり。当たり前ですが、「旅行業」が単なるサービス業を超えた影響力を持っているということでした。もちろん、旅行者はそんなことを考えなくても、旅をこころゆくまで楽しむだけでもいいですし、旅行会社はお客様に本当に楽しんで頂くための旅の提案を追求することが第一ですよね。そうすることで自然と旅行先の経済発展や、人々の交流によって世界平和にも貢献できるかもしれない!そう考えたらこんなに素晴らしい仕事は他に無い!いつかは観光で貧しい国々の開発をできるようになりたい!そんな仕事がしたくて旅行会社に入社しました。それが正しかったかどうかは分かりませんし、現実には急増する観光客によって環境が破壊されたり、一部の人たちだけにお金が集中していたりと、今思うと考えが浅いことも多く、解決すべき問題は山積していますが、20年以上たった今でも当時の気持ちを忘れていないことも確かです。
そして、今では海外からの訪日観光客が日本からの海外旅行客を上回るという当時では考えられない時代になり、訪日観光客によって日本の地域を活性化することを期待できるようにもなりました。日本のそして世界の観光開発分野に少しでも貢献できる仕事を、旅行の「現場」で一生続けていきたいという想いで会社を立ち上げることを決めました。
まだ始まったばかりの会社ですが旅行の「現場」で働いてきた経験を活かして、初心を忘れずに取り組んでいきます。
追記
「諸君、明日はより良いものを作ろう」は、バルセロナのサグラダファミリアを設計したアントニ・ガウディが交通事故で亡くなった日の朝に職人たちに遺した言葉です。(外尾悦郎さんの著作『ガウディの伝言』より)
最高の建築家となりながらもなお、研究を続けたガウディ。同じようにいつまでも「旅」を研究し続けたいという想いを込めて、「旅研究所」という社名にしました。
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