馬籠宿から妻籠宿 中山道を歩いてきました。

こんにちは。

先日、木曽おんたけ観光局のお仕事をしている友人Yさんと2人で木曽福島へ行ってきました。東京から木曽福島へは長野側からもしくは名古屋経由で岐阜側どちらからでもアクセスできますが、今回は行きは新幹線で名古屋経由、帰りは塩尻へ抜けてあずさ号で新宿へ戻る「一筆書きルート」で行ってきました。ちなみに!このように行きと帰りでルートを変えて東京から東京へ片道乗車券として買うと往復より安くなるって初めて知りました(長距離の場合)。。国内旅行、もっと勉強しないといけないです。


特急しなの号で木曽福島から中津川へ


中津川駅前から馬籠までは路線バスで

木曽福島に1泊した翌朝、列車とバスを乗り継いで馬籠宿へ向かいます。木曽福島から中津川へは特急で36分、中津川で馬籠行きの路線バスに乗って約25分で馬籠宿へ到着します。馬籠宿(まごめじゅく)、妻籠宿(つまごじゅく)、そして奈良井宿(ならいじゅく)といった中山道の宿場町はいまや海外でも人気の場所で、地元の方々の努力もあって外国人観光客の姿が多く見られます。海外から見た旅先としての日本の魅力はこういった場所に人を引き寄せています。


石畳の坂道に沿って、江戸時代の街並みが保存されている美しい宿場町です。

馬籠宿では、大型バスで立ち寄るだけで飛騨高山などの次の目的地へ向かうツアーも多いようです。長い距離を歩くのが苦手な国の方の場合はそれでもいいとは思いますが、正直、それだともったいないですし、ヨーロッパのお客様など歩くのが好きな方には妻籠宿まで中山道を歩くルートを絶対にお勧めします。というよりはここを歩くことが出来るからこそ、他と違った訪問地としての意味合いがあると思います。


馬籠宿から妻籠宿へは約9kmの道のりを2.5~3時間かけて歩きます。


中山道は江戸五街道のうちのひとつですが、今でもこれほど江戸時代の面影を残しているのは中山道だけです。


馬籠から妻籠へ向かう道のりは前半3分の1くらいが登り、あとは下りになりますので、方向としては馬籠→妻籠がおすすめです。


木曽ヒノキの森。昔から変わらぬ風景だったんでしょうね。


江戸時代の石畳がそのまま残っています。

馬籠宿から妻籠宿への道のりは厳しい難所もなく、景色を楽しみながら歩くのにはちょうどいい距離です。例えばヨーロッパから日本へ2週間の旅行を手配するとして、おそらく木曽はちょうど行程の真ん中あたりに来ると思います。ここで一日ウォーキングを入れるのは旅のアクセントにもなりますし、ただ観光地を巡るだけではない体験ができます。


早くから建築物の保存に力を入れていた妻籠宿では江戸時代からのオリジナルの建物が多く残されています。


3時間歩いた後には嬉しいお焼き。


宿場町から宿場町へ、山道を歩いた先に現れる美しい町並み。江戸時代の旅人になったような不思議な楽しさ

妻籠宿は古い建物の保存状態も良く、写真を撮ったりお買い物をしたり散策するのも楽しい場所です。ここで少し時間を取った後は木曽福島へ戻りますが、バスと電車を乗り継いで行くと乗り継ぎの関係でちょっと時間がかかります。ここは弊社では車を手配するのをおすすめしています。

と、ここまで馬籠宿から妻籠宿の中山道ウォークをご紹介してきました。例えばヨーロッパマーケットからの2週間の旅程をアレンジするとして、ちょうど旅の中ほどにこういう一日があるのは良いアクセントにもなると思います。また、アジアなどからのリピーターのお客様には新しい旅先としてもご提案できるでしょう。(名古屋発着のフライトも活用できますね。)

そして、馬籠~妻籠を歩く際に木曽福島での宿泊をおすすめする理由とは!
1. 妻籠宿に宿泊するのもいい経験なのですが、部屋数が少ないのである程度人数がまとまると予約が取りにくくなります。木曽福島は10名~15名程のグループでも収容可能な宿が複数あります。
2. 木曽福島には温泉があります!歩いた後の温泉は最高ですね。
3. 木曽福島でも観光を楽しめます!ということで木曽福島での楽しみは以下に。


廃校となった木造校舎を利用したふるさと体験館では箸作り体験、蕎麦打ち体験を楽しむことが出来ます。日本の古い校舎を見るだけでもちょっと楽しいと思います。


信州と言えば蕎麦。こちらは木曽福島駅から徒歩5分のくるまや本店さんのてんぷら蕎麦。太めの手打ち蕎麦が本当に美味しいです。


福島関所資料館は江戸時代に関所の果たした役割を知ることのできる場所。興禅寺の枯山水の庭園、山村代官屋敷と3ヵ所セットになった入場券もあります。


古くから木材の産地として名高い木曽エリア。木曽ヒノキやさわらなどを使った伝統工芸品の漆器はお土産にもおすすめ。写真は木曽海老屋漆器店さんのヒノキ曲げカップ。買わずにいられませんでした。


もっと中山道を歩きたいという方には、木曽福島を拠点として薮原~奈良井宿の間を歩くこともできます。奈良井宿は古くて長い町並みが保存されている場所です。

最後に、、実際にツアーを作るとすると、例えば京都から東京へ抜ける間に木曽福島を入れるモデルプラン(パッケージツアー用)はこんな感じになりますが、いかがでしょうか?逆のルートもできますし、木曽から飛騨高山経由で金沢に抜けるのもいいですね。

1日目
朝:京都発、新幹線で名古屋へ。名古屋で乗り換えて木曽福島へ。
昼:木曽福島駅着、路線バスでふるさと体験館へ。箸作りと蕎麦打ち体験&ランチ
午後:木曽福島駅へ戻り、旅館へ。翌日に備えて温泉でゆっくり&美味しい夕食。
木曽福島泊

2日目
朝:木曽福島駅へ。大きな荷物はここで東京へ送ります。
木曽福島駅から列車で中津川へ。路線バスに乗り継いで馬籠へ。
午前:馬籠宿散策後、中山道ウォーク。途中、ピクニックランチ&コーヒーのサービス
夕方:妻籠宿着、専用車で木曽福島へ戻ります。
木曽福島泊

3日目
朝:木曽福島から列車で松本へ。
午前:国宝松本城観光と長野郷土料理のランチ。
午後:特急列車で新宿へ。
夕方:新宿駅着、ホテルへ移動。
東京泊

僕の仕事としては、、閑散期でもある冬の木曽にタイのお客様を呼べればいいな。とかUK・ドイツなどでは人気の中山道ウォークをスペイン、イタリアにも紹介したいな。とかいろいろ考えております。が!!僕も初めてでしたし日本人でもまだまだ行ったことが無い方も多いと思います。ゆっくり話を聞いてみたいという方がもしいらっしゃいましたら、ぜひ浅草に遊びに来て下さい(笑)

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